
投資は分散が大事っていうよね!
僕はNISAでオルカン(全世界株式ファンド)買ってるから、分散投資はバッチリ!

それは良いと思うけど、それって本当に分散できてるって言えるかな?
“分散投資”って本当はどういうこと?
「投資信託で分散投資してるから安心!」って思ってたけど、最近どの国の株も同じように動いてて怖くない…?
たしかにオルカン(全世界株式ファンド)は、世界中の地域や企業に分散されている非常に優れた投資信託です。特に2024年からは、新NISAを使って非課税で投資している人も多いと思います。
「これ1本で分散投資は完璧!」って、信じて疑わない人も多いと思います。
でも最近のニュースを見ていると、こんなことを感じませんか?

これは「同期リスク」と呼ばれ、世界経済がつながりすぎている現代だからこその現象。いくら“地域分散”していても、実質的にはアメリカ経済の動向に左右されているんです。
以前は「株と債券」「先進国と新興国」「アメリカとヨーロッパ」みたいに、資産を分散することで逆の動きを期待できていました。
でも今はグローバル経済が強くつながって、世界中の株価がほぼ同じ方向に動いてしまい、全世界株式を買っても「名ばかりの分散」になってるという現実があります。


確かに…。ニュースがアメリカ発ばっかりで、全部同じ動きしてるかも…。

そうなんだよ。分散投資って、違う動きをする資産を組み合わせることが大事なの。
数だけ分けても、みんな同じ方向に走ってたら意味ないよねって話。
ゴールドとビットコインの類似性


「株と違う動きをする資産」ってどんなものがあるの?

まずはゴールド(金)。世界株とゴールドの比較チャートを見て!


ホントに逆の動きしてる!!
株と反対の動きをしやすい資産といえば、ゴールド(金)が有名。
有事の際に買われやすく、株価が不安定なときに値上がりすることも。
■ ゴールドはなぜ“守りの資産”なの?
ゴールドは、世界中に存在する量が限られているリアル資産です。
そのすべてを集めても、なんとオリンピック競技用プール約5杯分の体積しかないと言われています。

それだけ希少だからこそ、景気が不安定な時でも価値が下がりにくい=守りの資産として何千年も前から人々に支持され続けているんですね。

なるほど、株式とは全然性質が違う資産なんだね…
ゴールドって僕でも買えるの?

ゴールド(金)投資は少額でもできるんだよ
方法 | 最低投資額 | 特徴 | リスク・注意点 |
---|---|---|---|
純金積立 | 1,000円~ | ドルコスト平均法、現物受取可 | 手数料、保管料がかかる場合あり |
金投資信託 | 数百円~ | 分散投資、NISA利用可 | 信託報酬、約定は1日1回 |
金ETF | 数千円~ | リアルタイム取引、保管不要 | 売買手数料、価格変動リスク |
金現物 | 数千円~ | 実物保有、コレクション性 | 保管・偽物リスク |
金ミニ先物 | 約2万円~ | レバレッジ取引、短期売買向き | 損失リスク大、初心者注意 |
金鉱株 | 数千円~ | 配当あり、金価格連動性 | 株式市場の影響も受ける |
- 証券会社などで「純金積立」を使えば、毎月1,000円程度から積み立て可能。
- 金価格に連動する投資信託やETF(上場投資信託)も数百円~数千円から購入できます
そして今、もう一つ注目されているのが…
ビットコイン=デジタルゴールドです。

■ビットコインは「デジタル版ゴールド」?

ビットコインって仮想通貨でしょ?ゴールドと全然違うじゃん
実は、ビットコインにもゴールドとそっくりな特徴があります。
- 発行上限はたったの2,100万枚
- 誰かが勝手に増やすことができない
- 世界中どこでも通用する“共通の価値”
この「デジタル上の希少性」こそ、
ビットコインが“デジタルゴールド”と呼ばれている理由なんです。
■ ビットコインは株価と“全く違う動き”をするの?

じゃあ、オルカンと合わせてビットコイン持っておけば安心だね?

実は、単純にそういうわけにもいかないんだ
「ビットコインはゴールドみたいに株と違う動きをする」と言われますが、実はまだ、完全に“安全資産”として認められているわけではありません。
たとえば、世界中の株が下落したときに、ビットコインも一緒に売られることがあります。
これは、機関投資家などが資産をまとめて現金化する“リスクオフ”の動きに巻き込まれるからです。

これは最近の世界株指数とビットコインの比較チャートだよ


確かに、同じように下がってる時もあるね
でも、確実に“変化”は起きている
最近では、ゴールドと似たような値動きをする場面が増えてきています。
アメリカの金利やインフレのニュースに対して、株とは異なる反応を見せることも出てきました。
ETF承認をきっかけに、ビットコインを「資産」として扱う投資家が増えたことで、
市場での存在感も少しずつ変わってきているのです。
資産のポートフォリオにビットコインを組み入れる

ビットコインがまだ安全資産じゃないなら、持たなくても良いのでは…?

今のうちに少しでも保有しておくことが、
将来のリスク分散につながるかもしれないよ。
たとえば…
- 株式:アメリカ経済に強く連動
- ゴールド:古くからの“守り資産”
- ビットコイン:新時代の“分散先候補”
このように、ひとつの資産だけに偏るのではなく、
異なる値動きをする資産を少しずつ持つことで、
将来どんな相場でも“慌てない自分”を作ることができます。

でもさ、ビットコインって1,000万くらいするでしょ?
NISAでも買えないし…。

安心して。ビットコインは100円とか1,000円とか少額でも買えるし、積立もできる。NISAでは買えないけど、ちょこっと持つだけでも“本当の分散投資”に一歩近づけるよ。
「ビットコイン=ギャンブル」というイメージは、そろそろ卒業して、
“未来の選択肢の一つ”として見てみてもいいかもしれませんね。

きゅぴーのオススメは、
まずは投資資産の10分の1程度をビットコインに投資してみること
まとめ:これからの“守りの投資”に必要なこと

オルカン(全世界株式)は確かに優秀な投資対象。でも、世界中がつながっている今の時代は“同じ方向に動く資産”の集合体になってしまいます。
本当の意味でリスクを分けるなら、「異なる動きをする資産」を加えるのが大切です。
ゴールド、そしてビットコインが、そのヒントになります。
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