
毎日下落でツライ…この分だとまだまだ下がるんじゃない?

確かに「買って持つだけ」だと、下がったとき辛いよね。
でも、CFD取引(差金決済取引)を使えば、下落相場でも利益が狙えるよ
今回は、最近のような下落相場でも利益を狙える「仮想通貨CFD取引」について、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
わたし自身は、仮想通貨は長期保有をおすすめしている派ですが、「こんな方法もあるんだ」と知っておくだけでも、投資の幅が広がると思います!
- 短期的に値動きを狙いたい人
- 下落相場でもチャンスを掴みたい人
- トレードの練習をしてみたい人
1.CFD取引ってなに?

差金決済って?FXみたいなもの?

そうそう!FXは為替差益を狙うものだけど、
CDF取引は仮想通貨で同じことができるの
CFDとは「差金決済取引」のことで、売買の価格差で利益を出す取引方法です。現物を持たずに、価格の上げ下げを予測して取引します。
たとえばビットコインが、

えっ、「売りから入る」ってできるの!?

そう、それがCFDの面白いところ!
1.1 下落相場でも利益が出せる
CFD取引では、売りから入って「下がったら儲かる」、いわゆる「空売り(ショート)」ができます。
たとえば、1BTC=700万円のときに売り注文を出し、680万円に下がった時に買い戻せば、差額の20万円が利益になります。価格が下がると利益になるのが特徴です。
1.2 レバレッジで効率よく資金を使える
CFD取引では「レバレッジ」をかけることができます。
たとえば、手元に10万円の証拠金があって、レバレッジが2倍なら、最大20万円分の取引ができます。投資対象が上昇すると予想して20万円分買い建てした場合、実際に10%上昇し+2万円の利益を確定すると、手元の資金は10万円+2万円で12万円となります。逆に、10%下落してしまったときに損を確定するとー2万円となり、手元の資金は10万円ー2万円で8万円となります。


10%の価格変動で20%の利益or損失になるのか…
1.3証拠金維持率とロスカットルール(レバレッジ取引の場合)
ただし、証拠金維持率には注意してください。
例えば、レバレッジ2倍の場合、10万円の証拠金でめいっぱい20万分の取引をすると、証拠金維持率は100%となり、含み損が出るとその分維持率が下がってしまいます。
証拠金維持率が一定以下になると「ロスカット(強制決済)」されてしまいます。
bitFlyer lightningでは、証拠金維持率が100%を下回ると追証(追加資金)が必要になり、解消されない場合は強制的に決済されます。このようなルールにより、基本的には証拠金を上回る損失が出ないように設計されています。

ただし、相場の急変時にはロスカットルールが追いつかない(スリッページ)の場合もあるから注意!

じゃあ実質的に10万円の証拠金で20万円分の取引はギリギリすぎてロスカットに引っかかる可能性が高いね。
15万円分くらいにして証拠金維持率が100%を切らないようにしよう

仮想通貨のCFD取引ができる主な取引所
CDF取引をするには、仮想通貨取引所の販売所や取引所ではなく、取引所内にあるCFD取引専用ツールを使う必要があります。
国内のCFD対応取引所(レバレッジ最大2倍)
取引所名 | 特徴 |
---|---|
bitFlyer Lightning | 老舗の安心感◎、操作画面が見やすくシンプル、BTCのみ対応 |
GMOコイン | BTC以外にもETH、XRPなど複数銘柄に対応、アプリでも取引しやすい |
DMM Bitcoin | 豊富なアルトコインでCFD可能、スマホアプリが充実 |
bitbank(先物) | 2024年からCFDスタート、シンプルなUI |

私はbitFlyer Lightningを使ってるよ。
bitFlyerに登録していればメニューから使えるよ

海外のCFD対応取引所(高レバレッジ可)
取引所名 | 最大レバレッジ | 特徴 |
---|---|---|
Bybit | 最大100倍 | UIが使いやすく、世界中で人気。追証なし |
BINANCE | 最大125倍 | 世界最大級の取引量、豊富な通貨ペア |
OKX | 最大75倍 | デリバティブ機能が強い、アプリも使いやすい |

レバレッジ100倍?!初心者は手を出せないね…
2.どうやって利益を出すの?
まずは証拠金の入金から
実際にbitFlyer Lightningを使った場合の基本的な戦い方を見てみましょう。
まずはCFD取引所を開き、「証拠金」を入金するところから始めます。

通常の仮想通貨取引とは別の場所にお金が入るんだね。
失敗しても大丈夫な金額、僕は10万円くらい入れてみよっと

次はレバレッジを設定してね。初心者で単純に「空売り」したいだけなら1倍(レバレッジなし)で十分
証拠金を入れてレバレッジを設定したら、いよいよエントリー(買うor空売りする)。エントリー済みで含み益or含み損が出ているものは建玉といいます。

「上がる」予想なら買い(ロング)、「下がる」予想なら売り(ショート)でエントリーしてね
2.1 利確と損切りラインを決めよう

「下がる」と思って売りから出したんだけど、
逆にどんどん上がっていちゃったら損失になるよね…
CFD取引のポイントは“価格がどっちに動くかを読む”こと。
最初に「利確(利益確定)」と「損切り(損失確定)」のラインを決めるのが大切。短期トレードでは小さな利幅を狙った方が短時間で利益が取れる可能性が高まります。
例えば、買い建て(ロングポジション)価格から1%上の価格で売り指値(利確)、3%下がったら損切りと決めておく。逆に、売り建て(ショートポジション)から1%下の価格で買い指値(利確)、3%下がったら損切り、など。
価格は常に上下に小刻みに動きながら変動するので、利確を0.5%、0.1%…と小さくしていけば利益は小さくなる一方、それだけ利確できる可能性は高まります。

2.2 注文方法を覚えよう

利確と損切り注文ってどうやって出すの?

指値とSTOP(損切り)注文を組み合わせて使うと良いよ
CFDでは以下のような注文方法が使えます。
- シンプルな成行・指値注文
- STOP注文:ある価格になったら自動で成行注文
- IFD注文:エントリーと同時に利確or損切り設定を出す
- OCO注文:すでに持っているポジション(建玉)に対して利確と損切りを同時に設定し、一方が成立するともう一方はキャンセル
初心者は、IFD注文・OCO注文でリスク管理しながら取引するのが安心です。

私はチャートに張り付いていられない場合、
エントリーした後にOCO注文で利確と損切り注文を出しておくよ
2.3 CFD取引のリスクも理解しておこう
- レバレッジで利益を拡大できる反面、損失も拡大する
- ロスカットによる強制決済の可能性
- 建玉を持ち越すと、調整額(スワップ・金利調整など)が発生することも
リスクを抑えるためには、少額・低レバレッジ・事前のシナリオ設計(チャートの動きを読む)がカギです。

なるほどー。でも、どうやってその“動き”を読むの?

次の「チャートの読み方」でバッチリ教えるね!
3.価格の方向の見極め方(ローソク足チャートを使おう)

仮想通貨のチャートでは、
ローソク足っていう棒グラフで価格の動きが見えるよ。
ここで注目するのは次の5つ!
◆① 長いヒゲ
上ヒゲが長いと「一度上がったけど売られた」→反落のサイン
下ヒゲが長いと「下がったけど買い戻された」→上昇のサイン


このチャートは上ひげが長い→次のローソク足で反落しているね
◆② 包み足・はらみ足

次は前後のローソク足の大きさを比較する方法だよ

「包み足」は、勢いのある反転シグナル。この図の場合、黄色の大陽線(始値より終値が高い)の場合は上昇 、 赤色の大陰線(始値より終値が安い)の場合は下降で、直前のトレンドを否定する強い動き。
また、逆の「はらみ足」はトレンド転換の前兆になることも!

2本のローソク足の関係でわかるんだね〜
◆③ 出来高(売買の量)

ローソク足チャートの下にある棒グラフが取引量を表す出来高。出来高が急に増えたところは、相場の転換点やブレイクのサインになることもります。

みんなが注目してるタイミングってことか!
◆④サポート・レジスタンスライン
サポートとレジスタンスのラインは、価格が繰り返し反応する価格帯を示しています。


何度も止められてる価格には、サポート(下値)やレジスタンス(上値)の線が引けるよ。

そこを超えるかどうかが大事なんだね!
◆⑤ 移動平均線(MA)
移動平均線は、一定期間の価格の平均値を結んだ線です。初心者にとってわかりやすく、かつ効果的なテクニカル指標のため、多くのトレーダーに活用されています。
短期移動平均線(図では黄色の線)が長期移動平均線(図では青色の線)を上に抜けるとゴールデンクロス(上昇トレンドの序盤)、逆に下に抜けるとデッドクロス(下降トレンドの初旬)と言われています。


短期と長期の移動平均線を見れば、今の流れ(トレンド)がわかるよ!

「移動平均線がクロス」したところがサインになる!
ここまで、相場を読み解く基本的なサインを5つご紹介しましたが、これらのサインは価格変動の傾向を掴む目安としては有効ですが、もちろん絶対ではありません。
価格は他にも、マクロ経済、世界情勢などのニュースとも関係しており、色々な要因で動くので100%当てることは不可能です。あくまで参考として、複数のサインを組み合わせたりしながら観察するのが大切です。
4.まとめ:初心者でも下落相場で戦える!
仮想通貨のCFDは、上がっても下がってもチャンスがあるのが魅力です。

下落相場の時はただ眺めているしかなかったけど、
選択肢が増えて心強いかも…!

ただし、慣れないうちは少額&練習から始めよう。
レバレッジはかけすぎないように注意してね!
ただし、相場を当て続けるのは大変で、労力も時間もかかります。初心者のうちは「長期保有」をベースにして、あくまでサブ手段としてCFD取引を活用するくらいがちょうど良いかもしれません。
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