
ビットコインって、電子マネーとどう違うの?怪しい電子マネーの価値が上がったり下がったりするなんておかしくない?
そんな疑問を持っている方は多いと思います。
スマホで使えて、現金を使わずに支払いができる、インターネット上のお金…

実は電子マネーとビットコインは、まったく違う仕組みで動いているんだ
この違いを知らない人が多いから、ビットコインはただの「怪しい電子マネー」「危ない投機商品」と思われがちなのです。
ビットコインと電子マネーの違いを知ることで、将来的に他の人と大きなをつけることができるかもしれません!
この記事を書いた人↓

「ビットコインって、電子マネーと何が違うの?」
■ 電子マネーの正体は「取引記録」
まずは「電子マネー」の正体から。
たとえば「PayPay」で友達にお金を送ったり、コンビニで支払ったりしますよね。
このとき、あなたのスマホ画面には「残高〇〇円」と表示されます。
この数字の正体は何かというと、実は 「取引記録(=台帳)」 なんです。
たとえば、こんな感じです:
- 友達に1,000円立て替えてもらう
→ PayPayのアプリに「1,000円送る」と入力
→ あなたの残高が1,000円減って、友達の残高が1,000円増える

これって、「お金の貸し借りを記録している台帳」そのものですよね。
つまり、電子マネーとは、お金のやり取りの記録が、まるでお金のように見える仕組みなんです。

えっ、それってビットコインも同じじゃない?
ビットコインも、「記録そのものが価値を持つ」という点では、電子マネーと本質的に同じです。
でも、この2つには決定的な違いがあります。
■ 電子マネーの「致命的な欠点」とは?

ねぇカピさん、その電子マネーの残高って、本当に正しいのかな?

えっ、正しいに決まってるじゃん。PayPayは多くの人が使ってるし信用されてるから、大丈夫じゃない?
電子マネーの最大の特徴は、中央管理者がいることです。
たとえばPayPayの場合、「PayPay株式会社」があなたの取引を記録し、残高を管理しています。
つまり私たちは、
- PayPayが数字を正しく記録してくれていること
- PayPayが不正をしないこと
- サービスが止まらないこと
を100%信じていないといけません。

でももし、
- 会社が倒産したら?
- ハッキングされたら?
- 意図的に改ざんされたら?
あなたの画面の数字は、一瞬で無意味になるかもしれません。
■ ビットコインは「信用不要のお金」
ではビットコインはどう違うのでしょうか?
答えは、「誰かを信用しなくても使える」こと。
ビットコインは、管理者がいません。
世界中の人たちがネットワークを通じて分散管理していて、取引記録(台帳)は「ブロックチェーン」という形で全員が確認できます。

つまり、
- 特定の誰かが記録を操作することができない
- 仕組みそのものに信頼性がある
という特徴があります。
電子マネーでは「人(企業)を信用する必要がある」けど、ビットコインでは「仕組みを信用すればいい」。
これがビットコインと電子マネーの最大の違いです。
比較項目 | 電子マネー | ビットコイン |
---|---|---|
管理者 | 企業が管理(例:PayPay) | 管理者なし(分散型) |
信用の必要性 | 企業を100%信用する必要がある | 仕組み(ブロックチェーン)を信頼 |
台帳の管理 | 企業が1つの台帳を持つ | 世界中のユーザーが台帳を共有 |
停止・改ざんのリスク | 企業の倒産・ハッキングで消失の可能性 | 改ざん困難で高い安全性 |
ビットコインの仕組みを支える技術

管理者がいないとか分散管理とか、意味分かんないんだけど…

ビットコインの仕組みや技術についてざっくり説明するよ。全部理解できなくても、そんなすごい技術があるんだ!ぐらいで十分
銀行も、企業も、国も、誰も「記録してくれている人」がいないのに、なぜ安全なのか?
この仕組みを支えているのが、
- 電子署名(なりすましを防ぐ鍵)
- ハッシュ関数(改ざんを防ぐおまじない)
- マイニング(正しい取引を選ぶ“作業”)
- ブロックチェーン(記録の鎖)
具体例を見てみましょう。
カピさんがきゅぴーに「1ビットコインを送金した」とします。
この時、「その記録を全員で確認・記録」するのがビットコインの世界。
- 取引を記録する人=世界中のマイナー(採掘者)
- 記録が正しいかチェック=ハッシュ関数と電子署名を使う
- 一番早く正解した人=報酬としてビットコインをゲット!
この一連の流れが「マイニング(採掘)」と呼ばれます。


でもそれって本当に安全なの?勝手に誰かが盗んだり書き換えたりできるんじゃ…?
でも大丈夫。その不安を解消する技術がちゃんと備わっているんです。
🔑電子署名:なりすまし防止の秘密鍵

ビットコインを送るときには、必ず「この人が本物の持ち主ですよ!」と証明する必要があります。
それが、秘密鍵と公開鍵による電子署名。
- 秘密鍵はあなたしか知らないパスワード
- 公開鍵はみんなが見られる“住所”
- 電子署名はその秘密鍵で作られた“サイン”みたいなもの
つまり、「自分だけが持ってる鍵でロックを開ける」ので、他人が勝手に送ることは不可能です。
🔁ハッシュ関数:データの指紋で改ざんを防止!
ハッシュ関数とは、データに“おまじない”をかけて生まれる指紋のようなもの。
例えば、「カレーを1杯食べた」という記録に対して、ハッシュをかけると…
→ 3ac5f0c9b…
みたいな文字列に変わります。
この指紋は、「記録が1文字でも違うと全く別物」になるため、改ざんが一発でバレるんです!

🧱ブロックチェーン:改ざんできない記録の鎖

そして、ビットコインのすごさは、この記録を「ブロック」という単位にまとめて、チェーンのようにつなぐことにあります。
- 1つ前のブロックの情報を含めて、次のブロックが作られる
- もし過去のデータを変えようとすると、すべてのチェーンを書き換える必要がある
つまり、誰かがズルをしようとしても、その記録だけ鎖から外れて無効になるんです。
ビットコインのポテンシャル

難しいけど、すごい技術なんだね

ビットコインはインターネット以来の大発明と言われているんだ
「義務も禁止もない」自律分散の仕組みDAO(ダオ)
ビットコインの世界では、「○○しなければならない」「○○は禁止」といった強制的なルールはありません。各参加者は自分の利益のために動いており、特にマイナー(採掘者)は報酬を得るために自発的に取引を承認する計算を行います。
この「自分の利益=システムの維持」になる設計により、悪意ある攻撃者の計算力は相対的に弱まり、改ざんが困難になります。
一方で、日本円のような法定通貨は、コピー禁止の法律や中央機関(造幣局、日銀)に多くの人を配置するなど、大きな労力で守られています。

つまり、ビットコインは法律や義務に頼らず、仕組みそのもので正しさと継続性を担保しているのです。
ちなみに、こうした「特定の管理者がいなくても自律的に動く組織」のことを DAO(分散型自律組織) と呼び、今後注目される概念です。
ビットコインは止まらない
マイナー(採掘者)が全員一斉に止まることはないため、ビットコインのシステムは常に稼働し続けています。
つまり、サーバーがダウンしたり、システムメンテナンスで止まったりすることがありません。Twitterや銀行のシステムメンテナンスように「一時停止」が起きないのです。
また、ビットコインはインターネット上で世界中どこでも送れる通貨です。
それも、たった数分・少額な手数料で。
銀行の海外送金銀行なら数日かかる上に、手数料も高額。それに対して、ビットコインなどの仮想通貨なら、数分で完了、手数料も数百円程度で済みます。

時間もコストも大幅にカットできる、まさに「通貨の革命」。
法律や管理者に頼らず、「仕組み」だけで常に動き続けており、2009年の誕生以来、一度も改ざんされたことがないのです。
ビットコインの仕組みは破られたことがない!

え、でもさ、取引所がハッキングされて仮想通貨が流出した事件なかったっけ?

それは、取引所のセキュリティの問題で、ビットコインの仕組み自体が破られたわけじゃないんだ
仮想通貨の取引所がハッキングされて顧客資産が流出する事件は、過去に何度か起きています。
でも、『ビットコインが盗まれた!』ってニュースの多くは、“取引所”というサービスのセキュリティが甘かったせいで、そこに預けてあったビットコインが盗まれたということ。
例えるなら、銀行の金庫に預けてた現金が泥棒に盗まれたようなものです。
でもだからといって『日本円という通貨の仕組みが破られた!』とは言わないですよね? それと同じで、ビットコイン自体の暗号技術や仕組みは一度も破られていません。
自分のウォレットを使う場合も、管理をしっかりしておけば、安全性はめちゃくちゃ高いんです。
ビットコインのウォレット

ウォレットって何?
ビットコインは、取引所に預けておく以外に、メタマスクなどの「ウォレット」という自分専用のお財布で保管する方法があります。これはアプリやデバイスで、自分の資産(ビットコイン)を直接管理する仕組みです。

取引所に預けておくのは、銀行にお金を預けてる状態と同じ。でも、自分のウォレットで管理するのは、お金を自宅の金庫で保管するのと同じように、自分だけが鍵を持ってる状態なんです。
だからこそ、セキュリティも自分次第。パスワード(シードフレーズ)を忘れたら、自分でも取り出せなくなるし、誰かに盗まれたら取り返せない。つまり…「自己管理」「自己責任」ということ。

自由と責任はセットってことだね

ビットコイン初心者さんには、ウォレットの取り扱いが難しいので、信用できる取引所に預けておくのがオススメです
ビットコインと法定通貨の決定的な違い
日本円のような法定通貨は「国の信用」で成り立っているので、政策の失敗や経済の混乱で価値が下がることがあります。
たとえばコロナショックのとき、日本政府は景気を支えるために日本円を大量に発行して株を買い支えました。このように、日本円を大量に発行するとお金1枚あたりの価値(=購買力)が下がってしまい、インフレが起こります。

国が勝手に決めた政策で、僕の貯金の価値が減るなんて…
でも、ビットコインは政府も中央銀行も存在せず、誰にも管理されていない「超民主的な通貨」です。
発行上限は2,100万枚と決まっており、その希少性からゴールドのように価値が上がり続けて「デジタルゴールド」ともよばれています。
ジンバブエのように国の失敗で通貨が紙切れになる心配もありません。
お金=国家が管理するものというこれまでの常識を覆したのがビットコイン。まさに「金融革命」!

通貨の価値が政府の失策で崩れる時代に、「国の影響を受けないお金」は一種の保険になるんだ
ビットコインの価格が上がる仕組みは、こちらの記事をご覧ください。
初心者に伝えたい、ビットコインとの付き合い方
じゃあどうやってビットコインを始めればいいのか?
まずは少額でいいので、実際に体験してみることをおすすめします。
- 信頼できる国内取引所を使おう(bitFlyer、Coincheckなど)
- 毎月1,000円の積立からでもOK!
- 投資ではなく「体験」として始めよう

初心者さんにおすすめなのは、紹介キャンペーンで無料ビットコインがもらえるbitFlyer(ビットフライヤー)と コインチェック!
仮想通貨取引所の選び方については、こちらの記事をご覧ください。
まとめ:ビットコインの将来性に気づいた今がチャンス

ビットコインは、国に依存しない革新的な通貨として着実に存在感を増しています。
実際に、テスラやマイクロストラテジーなど世界的な企業も投資しています。
でも、まだその価値に気づいているのはほんの一部の人たちだけ。
これは、かつてのGoogleやAppleが注目される前とそっくりな状況です。
当時のIT株がその後に4倍5倍に成長したように、ビットコインにも大きな可能性が残されているかもしれません。
少しでも興味を持ったなら、リスクを把握したうえで小さく行動してみるのが
将来への一歩になるはずです。
今、気づけたあなたには、そのチャンスがあります。
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