
最近トレードを始めたんだけど、なかなか上手くいかないんだよね。価格が上がる兆候を読めるサインってないのかな?

トレードの世界で一番有名な「買い」のサインが、「ゴールデンクロス」だよ!
トレードを始めたばかりの頃、誰もが一度は聞くのが「ゴールデンクロス」という言葉。投資の世界では定番の買いサインとして知られています。ただし、「ゴールデンクロス」だけに頼ると、ダマシに引っかかりやすくなってしまいます。
そこで今回は、初心者でも分かりやすく「ゴールデンクロス」について解説し、その他にも仮想通貨や株のトレードに共通して役立つ6大買いサインをまとめました。
ゴールデンクロスに加えて、ローソク足の形やRSI、出来高などを組み合わせて判断すれば、エントリーの精度は格段にアップします。
これから株式投資や仮想通貨投資を始めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事を書いた人↓

ゴールデンクロスとは?(仮想通貨・株に共通する基礎)

そもそも「ゴールデンクロス」ってどういうこと?
「ゴールデンクロス」を確認するには、まずチャートに長期と短期の2本の「移動平均線(SMA)」を追加します。


移動平均線の組み合わせは色々あるけど、代表的なのはこちらの組み合わせ
- 5日線 × 25日線(短期的に使われやすい)
- 50日線 × 200日線(長期投資家に人気)
短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に突き抜ける(クロスする)瞬間のことを、「ゴールデンクロス」と言います。

このチャートは、直近のビットコインの1時間足。赤い長期移動平均線(200日)を青の短期移動平均線(50日)が上にクロスして突き抜けた後、価格は大きく上昇しています。

短期的に勢いが強くなって、長期トレンドも上向きに変わるサインなんだね
株でも仮想通貨でも、昔から有名な買いシグナルが「ゴールデンクロス」。特に長期線を使うと、トレンド転換の信頼度は高まります。
逆のパターンで、短期線が長期線を上から下に割り込む「デッドクロス」は、下落トレンド転換のサイン、つまり売りのサインとして使われます。


じゃあ、ゴールデンクロスを確認してトレードしてれば確実に勝てそうじゃない?

残念ながらゴールデンクロス単体の勝率は高くないんだ。特に仮想通貨は値動きが激しいからダマシも多い。だから、他のサインと組み合わせて使うことが大切なんだ。
特に仮想通貨は値動きが激しいので、ゴールデンクロスが出たと思ったらダマシだった…というパターンも多いです。

そのため、ゴールデンクロスだけに頼るのではなく、他のサインと組み合わせて使うことが大切になります。
ゴールデンクロスの勝率は?
ゴールデンクロスは単体での勝率は統計的には50%前後とも言われ、過信すると「サインが出たのに下がる」というダマシに遭うこともあります。
理由はシンプルで、移動平均線が「過去の値動き」をもとにしているからです。
つまり、ゴールデンクロスがチャート上で確認できた時点では、すでに上昇が始まっているケースが多いのです。

そもそも移動平均線って過去の価格の平均だもんね…
ゴールデンクロスは今まさに上昇が始まりつつあるという合図。本当のチャンスは、その少し前の「上昇の初動」にあります。
- 移動平均線の特性上、サインが遅れて出る
- 一時的な戻り(リバウンド)でもクロスが発生する
- 仮想通貨はボラティリティが高く、短期足で見るととクロス頻度が多くノイズが増える
また、短期足(5分足など)だとダマシが多いので、1時間足、1日足など中長期チャートで大きな流れを確認するのに向いています。
ゴールデンクロスは「買いの根拠」ではなく、トレンドが本格的に上向きになったことを確認するサインとして使うのが賢明です。

ゴールデンクロスは流れを確認する目印なんだね
ゴールデンクロスは、単体よりも複数のサインを組み合わせることで真価を発揮するタイプの指標なので、他のテクニカル(RSI・出来高・ローソク足)と組み合わせることが重要です。
次は、そんな「組み合わせて使うべき他の買いサイン」について1つづつ見ていきましょう。
ゴールデンクロス以外にも、初心者が覚えるべき6大買いサイン
ゴールデンクロスはトレンド転換を確認する基本のサイン。
でも、実際のエントリー判断では、それ以外の「買いサイン」も組み合わせて見ることが大切です。
ここでは、仮想通貨・株のどちらでも使える6つの代表的な買いサインを紹介します。
①ローソク足の下ヒゲ(陽線)

ローソク足の下に「びよーん」と長いヒゲが伸びた形は、「一時的に売られたけど、下でしっかり買い支えが入った」ことを意味します。
特に陽線で長い下ヒゲが出たときは、反発のサインとして注目。底値圏で出ると信頼度が高いです。

ローソク足の陽線と陰線って何だっけ…

つまり、下ヒゲが長い陽線は「途中で売られたけれど、結局は買い戻されて上昇して終わった」という形。これは買い圧力が強かった証拠なんです。

下ヒゲって「買い支えの跡」なんだね!
逆に、高値圏で上ヒゲが長いローソク足の形が出ると売りサインとなります。

②包み足(ブルリッシュ・エンゴルフィング)
包み足(エンゴルフィング)とは、小さな陰線(売りの足)を、次に出た大きな陽線(買いの足)がすっぽり包み込む形のことです。

この形は「前足の売りを完全に打ち消すほどの強い買い圧力が入った」ことを意味します。

包み足は、強い反発やトレンド転換のサインとして注目されるんだ。
- 上昇転換のサイン:下落トレンドの終盤で出現
- 信頼度が高い場面:出来高が伴っているとき
- 注意点:上昇トレンド中に出ても「ただの調整」の可能性も
包み足は、ローソク足の形だけで判断できる「視覚的に分かりやすいサイン」です。
特に初心者には覚えやすく、他のインジケーターを使わなくても気づけるのがメリット。
ただし、1本だけ見て即エントリーするのは危険。
RSIや出来高など、他の要素とセットで「本当に反発しているか」を確認しましょう。
③ダブルボトム(Wボトム)
ダブルボトム(Wボトム)とは、チャート上で「W」の形を描くように
2回底をつけたあと、上昇に転じるパターンのことです。

1回目の安値でいったん反発するものの、再び下げて前回の安値付近まで落ちる。
しかし2回目の下落でも安値を更新せず、再度上昇していくことで形成されます。
この「2回目の下げでも割らなかった」という動きが、「これ以上は下がらない」と市場が判断したサインになるのです。

なるほど!底を2回試して下がらなかったってことは、買い支えが強いってことだね。

そう。まさに「耐えた相場」なんだ。2度目の反発が明確に出たら、上昇トレンドに転じやすいよ。
- W型の形状をしている
- 2回目の底で安値を割らないことが重要
- 反発後、中央の「山(ネックライン)」を上抜けたらトレンド転換のサイン
- 底値圏での出来高増加があると信頼度アップ
⚠️ 注意点
Wボトムを形成しても、2番底をつけた後すぐに買うのではなく、ネックライン(Wの真ん中の山)を明確に抜けてからエントリーするのが安全
また、途中で再び安値を割り込む「失敗型Wボトム」もあります。

Wの形を見つけたらすぐ買いたくなっちゃうけど、まだ早いんだね…!

そう。焦らず「抜け」を確認してからが本番。ダブルボトムは待てる人が勝つパターンなんだよ。
ダブルボトムは視覚的に分かりやすく、チャートパターンの中でも人気の高い買いサインです。
下落相場の終盤で現れやすく、RSIや出来高の増加と組み合わせると信頼度がさらに高まります。
④ RSI(30以下)
RSI(Relative Strength Index)は、相場の「買われすぎ」「売られすぎ」を数値で判断できる指標で、0〜100の数値で表示されます。

つまり、「RSIが30を下回る」=売られすぎて、反発のチャンスが近いかも?というサインです。

もうみんなが売っちゃって、そろそろ下げ止まりそう!

ただし注意が必要で、「30以下だから即買い」は早すぎるんだ。
RSIがずっと30以下をキープしたまま下げ続ける下落トレンド中の罠もあるからね。
- RSIが30以下から上に反発したタイミングが狙い目
- 反発が確認できるまでは焦らない
- ゴールデンクロスや下ヒゲと組み合わせると精度がアップ
例:RSI+下ヒゲの組み合わせ
- RSIが30以下 → 売られすぎサイン
- 同時にローソク足で下ヒゲ陽線が出た → 買い支え確認
この2つが重なったときは、強い反発の可能性があります。

RSIだけ見るんじゃなくて、「反発サインが出たか」を合わせて見るのがコツなんだね。

RSIは勢いを教えてくれるけど、「転換点」は他のサインで確認するのが大事なんだ。
RSIはチャート上に簡単に表示できるうえ、初心者でも「数値で判断できる」ので使いやすいインジケーターです。トレードの感覚を養う最初のステップとしてぴったりです。
⑤出来高急増
出来高(ボリューム)とは、「その期間にどれだけの取引が行われたか」を表すデータです。

ローソク足の下に棒グラフで表示されることが多く、出来高が急に増える=多くの投資家が一斉に動いたことを意味します。
この「出来高の急増」は、トレンド転換や新しい動きの始まりを知らせる重要なサインです。

出来高ってそんなに大事なの?

めっちゃ大事!だって出来高は市場の関心の大きさを表してるからね。値段だけが動いても、出来高が少ないと勢いがない一時的な動きの可能性が高いんだ。
- 底値圏で出来高が急増 → 反発の予兆
→ 下落相場の中で出来高がドンと増えたら、大口投資家が買い始めたサインの可能性。 - 上昇トレンド初期に出来高が増える → 本格的な上昇の始まり
→ 「みんなが買い始めた」=相場の熱が高まっている状態。
注意点
- 出来高だけが増えても、価格が下落している場合は投げ売りの可能性もある。
- 「価格が上がり始め+出来高も増加」というセットで確認するのが基本。

じゃあ、出来高が増えてて、ローソク足も陽線だったら本物の上昇かもしれないってこと?

その通り!それが「勢いのある買い」の証拠。RSIやゴールデンクロスと組み合わせれば、より確信が持てるね。
- 出来高で「どれだけの人が参加しているか」を見ることで、相場の強さが分かる
- 出来高急増は「相場の熱量」そのもの
- 他のテクニカルサインの裏付けとして最強の補助指標になる

テクニカル指標が点灯して、さらに出来高が増えていたら、それはもう根拠が重なった状態!初心者でも、ここを意識するだけでトレードの精度がぐんと上がるよ。
6つのサインを使うときの注意点
6つの買いサインは、どれも初心者が相場の流れをつかむ上で役立ちます。ただし、1つのサインだけを信じてエントリーするのは危険です。
テクニカルサインは「確率を上げるヒント」であって、「未来を予言するもの」ではありません。
複数の根拠を組み合わせてこそ、トレードの精度が上がります。
- 複数のサインが重なったときに行動する
→ 例:「RSI30以下+下ヒゲ陽線+出来高急増」など、根拠が多いほど信頼度UP。 - 時間軸を変えて確認する
→ 5分足で買いサインが出ても、1時間足が下落トレンドなら逆行するリスクが高い。
→ 短期足と長期足の両方を確認する癖をつけよう。 - 損切りラインをあらかじめ決めておく
→ どんなに完璧なサインでも、外れるときは外れる。
→ あらかじめ「ここまで下がったら撤退」と決めておくのがプロの基本。

「サインが出た=勝てる」じゃなくて、「根拠が重なったら確率が上がる」って考えるんだね。

感覚じゃなくて「条件が揃ったら行動する」のが、安定して勝てる人の特徴だよ。
チャートサインを学んだら、少額から実践
テクニカル分析は、見ているだけでは身につきません。
実際にチャートを触りながら、「どんな場面でサインが出るか」を体感することが上達の近道です。
特に仮想通貨は、株よりも値動きが大きく、短いスパンでテクニカルパターンが何度も出るため、学びながら経験を積むのに最適な市場です。

トレードを始めたい人の必須ツールとオススメ取引所はこちら!
- トレーディングビュー(TradingView) 世界中のトレーダーが利用するチャート分析ツール。今回紹介した6つのサインをすべてワンクリックで表示。無料で使える。
- コインマーケットキャップ 世界最大級の仮想通貨データサイト。リアルタイム価格、出来高、時価総額、トレンドランキングなどを確認できます。
- bitflyer lightning(ビットフライヤーのトレーダー用ツール)国内取引所派の人におすすめ。
スプレッドが狭く本格的なトレードも可能。 - Bybit(バイビット) 海外取引所の中では操作が分かりやすく、RSI・出来高・移動平均線が標準搭載。トレード画面もTradingView連携で、チャートが非常に見やすい。
- MEXC アルトコインの取扱数が非常に多い海外取引所。新興コインの分析にも最適。

トレーディングビュー(TradingView)でチャート分析、コインマーケットキャップ で市場全体を見て、bitflyer lightningやBybit(バイビット)で実際にトレード。この流れを作れば、初心者でも成長スピードが一気に上がるよ!
特に トレーディングビュー(TradingView)はチャート分析に絶対に必要なツールです。実際のトレードにどこの取引所を使うかは、以下の記事も参考にしてください。
まとめ:6つのサインを味方につけよう

ゴールデンクロス、下ヒゲ、包み足、ダブルボトム、RSI、出来高急増…これら6つのサインを組み合わせれば、「なんとなくの感覚トレード」から脱却できます。

チャートは数字の集合じゃなくて、人の心理の集まりなんだ。サインを読むってことは、みんなの行動を先読みするってことなんだよ。

ちょっとトレーダーっぽくなってきたかも!
「チャートを読む力」は一度身につけると一生の武器になります。焦らず、少額から実践して学んでいきましょう。





コメント